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パワハラ

パワハラの定義について!パワハラ裁判事例と対処方法を紹介!

パワハラと雷

『○○課長ってパワハラ凄くない?』

『○○先輩ってパワハラしかしない』

最近筆者の職場でもチラホラ聞こえてくる言葉です。

この記事は以下のような人向けに書いています

  1. パワハラについて知識を得たい人
  2. 自分が受けているのはパワハラではないか確認したい人
  3. パワハラ解決のためのヒントを得たい人

少し経験談を話します。

上司の明らかなパワハラにより、人事より上司にたいして面談があった。
しかしその上司は、『あくまでも指導』『責任というものを自覚させるためにやった』等の言い逃ればかりで、自分がパワハラをしている認識がありませんでした。
結果、処分は無し。

その時思ったのが、指導と言えば何でもOKなのか?

そもそもパワハラの定義って何?

どこからどこまでがパワハラって言われるの?

パワハラに合ったらどうすればいい?

そんな悩みを解決します。

この記事でわかること
  1. パワハラの定義について
  2. パワハラの種類
  3. パワハラの実態
  4. パワハラ、モラハラの違い
  5. パワハラと指導の違い
  6. パワハラを受けた際のリスク
  7. パワハラへの対処法

一昔前までは、怒鳴り散らしたり頭叩かれたりしていたのが当たり前でした。(私だけ?)
2019年現在ではそのような行為は許されません。
もう時代が違うんです。

あなたは、上司やその周りから受けている行為を「もしかしてパワハラ?」と疑問に思っていませんか?

長年そういった環境で働いていると、感覚が麻痺してきてそれがあたりまえになっているということもあります。

パワハラって何なのか正しい知識を身につけましょう。

厚生労働省が定義するパワハラについて

パワハラの定義は厚生労働省によって明確になっています。

職場のパワーハラスメントとは、「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」と定義をしました。 引用:厚生労働省

この定義においては、

  • 上司から部下に対するものに限られず、職務上の地位や人間関係といった「職場内での優位性」を背景にする行為が該当すること
  • 業務上必要な指示や注意・指導が行われている場合には該当せず、「業務の適正な範囲」を超える行為が該当すること

を明確にしています。

職場の地位を利用して、暴言を吐いたり仕事で適切な必要な注意や指導の範囲を超えて、部下に精神的苦痛を与えるということです。

自分の地位を利用している

自分が上司だからといって、権限を利用してパワハラをすることです。

具体例ですが、「言うこと聞かないと減給」「指示を断ると他の部署へ飛ばす」などです。

権限を利用して脅すという行為です。

許容範囲外の業務指示

上司から部下への業務指示の中で、部下が不満に思っていてもそれが『適正な範囲』であればパワハラに当たりません。

適正な範囲とは、部下の職務上の権限だったり、業務範囲、業務工数を考慮して実行できる範囲をあらわします。

これはその部下の能力や業務内容によっても異なります。

適正範囲を超えて、誰がどう見ても業務を実行することが無理な指示を命令的にやらせるのはパワハラに当たります。

著しい精神的苦痛とその職場環境を害する行為

ちょっとしたミスで「辞めてしまえ!」「死ね!」などの暴言を吐いて著しい精神的苦痛を与えるのはパワハラとなってしまいます。

一回だけならパワハラになる可能性は低いですが、継続性のあるものであればパワハラになってしまう可能性が高くなります。

パワハラの種類

パワハラと聞くと、暴言を吐いたりして精神的苦痛を与えるイメージがありますよね。
それ以外にも、パワハラにあたるものは沢山あります。
以下にその種類を紹介します。

身体的パワハラ

例えるとこんな事例があります。

  • 脚を蹴ったり殴る
  • 胸ぐらや首をつかむ
  • 髪を引っ張る
  • 物を投げつける

身体的パワハラは最もわかりやすいパワハラで、精神的ダメージも大きいです。

精神的パワハラ

精神的パワハラというのはやっている側としては気づきにくい傾向にあり、最も多いパワハラでもあります。

注意や指導のつもりが、いつのまにかパワハラの領域にかかっているなんてことも。

  • 皆の前で大声で叱責する
  • 挨拶を無視する
  • 「給料泥棒」扱いする
  • 徹夜仕事を強要する

いじめに近いパワハラ

簡単に言うと「いじめ」です。
これも立派なパワーハラスメントです。

こういった子供じみたこともおこなわれているというのが現実です。

  • 仲間はずれにする
  • 身体的特徴の悪口を言う

過大な要求

明らかに達成不可能な業務を押し付けるのもパワハラかも。

OJTだからといってこういった状況が当たり前になってしまう話も実際に聞いたことがあります。

  • 就業間際に膨大な仕事を押し付ける
  • 一人ではできない量の仕事を押し付ける

これに対してできなかった場合、怒鳴ったりするなどの精神的苦痛を与えると完全なパワハラです。

過小な要求

何の理由もなしに仕事を何も与えないとか、ただの単純作業しかさせないのもパワハラに当たります。

但し、相手の能力の問題だったり身体的な事情でそういった仕事しかできない場合を除きます。

プライベートなパワハラ

プライベートな領域に過剰に迫るということで、それで精神的苦痛や職場環境を害するのであれば立派なパワハラです。
女性が被害に合いやすい傾向にあります。

  • スマホを覗き見する
  • GPSで行動を監視する
  • 休みの理由を根掘り葉掘り聞く

パートでのパワハラ事例

NPO法人労働相談センター(現「労働組合を作ろう!入ろう!相談センター」)
全国一般東京東部労働組合
2018年2月23日

1、携帯販売店勤務のパート。時給契約です。それなのに、本社の部長から「勤
務時間=給料ではありません。契約? をとれないと皆さんの仕事はなくなります。
パートやアルバイトもです」というメールがきます。店ごとの契約件 数目標が
あり、連日上司から「目標達成できないと給料下がるよ」「出勤してお金がもら
いたいなら、スーパーやコンビニに行けば」と追いたてられています。契約書が
あるのに、こんなペナルティーを科すのは違法ではないですか。

2、富山県●●市ガストのマネージャーは、バイトの女の子を怒鳴ったり、殴ろ
うとしたり、クルーに「人間のクズ」「育ちが悪い」等発言し、気に喰わない人
の退職手続きを勝手にしたりします。

3、すかいらーくのバーミヤンでバイトしている女子高校生です。店長や先輩は、
私がミスをすると「邪魔だ」「迷惑だから」と怒鳴ります。学校行事で休もうと
すると嫌味を言ったり、学校行事の日にシフトを入れようとしてきます。辞めた
いと伝えると「代りの人を連れてこないと辞めさせねえ」と言われました。

4、母。地方のすかいらーくガストでパート勤続6年。店が忙しいからと毎日1・2
時間の時間延長がありますが、給与明細には2時間分の時間延長金しか入ってい
ません。休みの日も同僚の病気などの理由で自分の子供が病気でも働いています。
毎日、先輩たちからのパワハラまがいの小言もあるようです。母はストレスで身
体を壊しています。父も私も辞めることを勧めていますが・・・。

5、有名な居酒屋でアルバイト。ここの店長のレジ金の横領を見てしまいました。
上司に相談しましたが、全く対応してくれないばかりか逆に私や他のスタツフに
ひどいパワハラをしてきて退職させようとします。この上司は職場のパートと不
倫しています。

6、病気で会社を休んだら、社長が怒って結局私は退職させられました。給料を
給料日に取りに会社に行くのが怖いです。どうしたらいいでしょうか。

7、正社員。部長からのいじめがひどくなってきました。メールや報告を無視し、
休みの申請を却下するなど日を追ってエスカレートしてきます。この部長からの
いじめで体調を崩し、その為早退が増えた結果、「勤怠で懲罰を受ける前に自己
退職しなさい」と言われました。

8、障害者。社内失業者です。会社が仕事をほとんどさせてくれません。月に一
回か二回もらえる仕事も一時間程度で終わってしまいます。社員の方々は全員や
さしい人で何かと仕事を持ってきてくれるのですが。

9、120名の高齢者が入居するホームを経営している株式会社。入居者の送迎ドラ
イバー。送迎の他に買い物代行サービスを入居者全員から受付け、毎日大量な買
い付け・配達もあります。透析の入居者もおり、週の3日はこの方々の送迎で半
日かかります。その他に、施設全体・トイレや各部屋の清掃・ワックスがけ、庭
木の管理、駐車場の清掃などあまりにも過酷な毎日です。疲れてふらふらになり、
仕事中会社の車で追突事故を起こしてしまいました。会社からは「お前の不注意
だから、お前の保険でやれ」と言われました。

10、事務員。入社時の約束では、休日は、日曜祭日と月2回の土曜日でした。と
ころが半年してほどなく、突然部長により土曜休みが廃止されました。私はそれ
まで土曜日に行っていた両親の介護ができなくなり、その上「うちには有給休暇
はない」とも言われ困っています。部長は私の名前も読んでくれずいつも「お前」
「オイ」です。

引用:NPO法人労働相談センター

パワハラの裁判事例

 サントリーホールディングスほか事件(東京地判平26・7・31)

【事案の概要】

上司がX(入社後9年程度)に対し、「新入生以下だ。もう任せられない。」「何で分からない。おまえは馬鹿。」という旨の発言をしたことが、不法行為にあたるとして争われた事案。Xには、①上司が複数回にわたり指導したが、指示した業務を行わない、②指示した資料を提出しないまま、年次有給休暇に入る等の問題行動があり、共同プロジェクトに参加している他の部署からも、担当している資料作成の納期を守らない、上司からXに指示された作業を他のメンバーに丸投げするなど、Xの勤務態度に問題があるので改善指導をしてほしいとの要望がされたこともあった。

【裁判所の判断】

「新入社員以下だ。もう任せられない。」というような発言はXに対して屈辱を与え心理的負担を過度に加える行為であり、「何で分からない。お前は馬鹿」というような言動はXの名誉感情をいたずらに害する行為である。

→これらの上司の言動は、Xに対する注意又は指導のための言動として許容される限度を超え、相当性を欠くものであったと評価せざるを得ない。

→上司の不法行為責任及び会社の使用者責任(民法715条1項)を認めた(賠償額:合計297万円)。

【教訓】

注意・指導を行う場合には、問題となる行動を注意するにとどめ、人格否定に及ぶような表現はしないように気をつけましょう。そのためには、冷静な状態で注意・指導を行う必要があります。

引用:天満法律事務所

暁産業ほか事件(福井地判平26・11・28)

【事案の概要】

高卒の新入社員Aが、入社の約8か月後に自殺したことから、Aの両親がAの直属の上司Yら及び会社に対し損害賠償を求めた事案。Aの手帳の記載から、Yが次のような言葉又はこれに類する言葉を投げかけたことが認定された。

「学ぶ気持ちはあるのか、いつまで新人気分」「詐欺と同じ、3万円を泥棒したのと同じ」「毎日同じことを言う身にもなれ」「聞き間違いが多すぎる」「嘘をつくような奴に点検をまかせられるわけがない」「人の話をきかずに行動、動きがのろい」「相手をするだけ時間の無駄」「指示が全く聞けない、そんなことを直さないで信用できるか。」「何で自分が怒られているかすら分かっていない」「嘘を平気でつく、そんなやつ会社に要るか」「会社を辞めた方が皆のためになるんじゃないか、辞めてもどうせ再就職はできないだろ、…どうせ働きたくないんだろう」「死んでしまえばいい」「辞めればいい」「今日使った無駄な時間を返してくれ」

【裁判所の判断】

これらの発言は、仕事上のミスに対する叱責の域を超えて、Aの人格を否定し、脅迫するものである。これらの言葉が経験豊かな上司から入社後1年にも満たない社員に対してなされたことを考えると典型的なパワーハラスメントと言わざるを得ず、不法行為に当たる。

→YのAに対する不法行為は、外形上はAの上司としての業務上の指導としてなされたものであるから、会社も使用者責任(民法715条1項)を負う。(賠償額:合計7261万2557円)

【教訓】

同じ言葉であっても、相手の属性(若年の新入社員等)に応じ、より厳しく判断され得ることに注意する必要があります(ただし、本件で問題となった「詐欺と同じ」「死んでしまえばいい」「辞めればいい」等の発言は、たとえ経験豊かな部下に対するものであっても、パワーハラスメントに該当すると思われます)。

引用:天満法律事務所

部下から上司へのパワハラ

職務上の地位だけが関係しているわけではありません。

人間関係や専門性、経験により相手より優位な立場という意識を持っている人からの精神的苦痛もパワハラです。

大企業の管理職というのは長い間一定の職場にいるという事は滅多にありません。
よって、一般社員より専門性が低い傾向にあります。
つまり、部下から上司へのパワハラも珍しくはありません。

同僚からのパワハラ

前項でも紹介したとおり、地位だけが関係しているわけではないので同等職や同年代からの精神的苦痛もパワハラに当たります。

モラハラはパワハラとは違うのか?

モラハラ(モラルハラスメント)一般的には「精神的苦痛」を与えることですが、怒鳴ったり叱責することではなく、人格や尊厳を傷つける行為です。

パワハラと多少被る部分もありますが、どちらかというと「陰湿性」や「継続性」があるハラスメントです。

パワハラと指導の違い

指導というのは、相手の成長を促す行為です。厳しく叱ることがあってもそこに「成長してほしい」という想いがあるということ。

また、業務や安全上仕方なく叱らなければならないことでもあります。

指導とは?

相手の成長を促す
仕事上必要性がある
健全な職場環境を維持するために必要な事

例えば、手袋をしたままボール盤(ドリルが回転する機械)を使っていたとします。
※回転物を扱う時に手袋をしていると巻き込まれて事故になります

それを発見した上司が「何やってんだバカ!」と怒鳴ったとします。

これは、部下の安全を意識した行為でありパワハラとはなりませんよね。

つまりは相手のためを思っての行為であればパワハラにならず指導となります。

ちなみに以下の事例はパワハラっぽいですね。

パワハラによるリスク→メンタル不調

パワハラを継続的に受け続けると当然メンタル不調となってしまいます。

それが更に進行してしまうと、精神疾患(主にうつ病)などを発症してしまうリスクが高まります。

うつ病というのは初期段階ではなかなか気づきにくいので注意が必要です。

また、自分が日常的にパワハラを受けていると感じたら解決策を考えることが重要です。

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パワハラへの対処方法

パワハラの対処方法は基本的には「どこか、誰かに相談すること」です。

パワハラをおこなう人間は、基本的に自分より優位側にいる人間です。

自分ひとりで解決しようと思っても、ほとんどが解決できないでしょう。

まずは相談しましょう。どこに相談すればよいか以下に記載します。

相談するところ
  1. 人事や社内の相談窓口に連絡する
  2. 外部の相談窓口に相談する

外部の相談窓口である、全国の労働局、労働基準監督署、にある総合労働相談コーナーは無料で相談できて電話でも相談が可能です。

パワハラとは地位や専門性、経験を利用して相手を傷つける行為です

逆を言うと、相手より優位な立場であれば誰でもパワハラをしてしまう可能性があるということです。

パワハラを受けていた部下が上司になって、同じパワハラをやってしまったというケースも珍しくありません。

パワハラとは永遠のテーマですが、パワハラができるだけ少なくなり、より良い職場環境が増えることを切に願います。

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